神道のお墓(奥都城)の特徴

神道においてのお墓は、奥都城(おくつき)と呼ばれます。人の死を穢れとして扱う風習があるため、神社にお墓はありません。遺族が公営や民営の墓地を選び、ご供養をします。呼び方だけでなく、仏式とは異なるルールがたくさんあります。お墓参りお供え物のマナーを知らないと、親戚の前で恥をかくかもしれません。その場になって困らないよう、ぜひご参考にしてください。

墓石の形

神道のお墓は、縦長の形がよく見られます。一番上が、ピラミッドのようにとがっているのが特徴です。この形は、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)をモチーフにしたもの。ヤマタノオロチを退治した後、身体を解体していてでてきたとの言い伝えがある剣です。お墓そのものが神器を示している、尊く神聖なものというわけです。


他に仏式と異なることと言えば、香炉がないこと。お線香をあげる風習がないので、花立てや八足台だけを設置します。 墓石に刻む文字も、仏式とは異なってきます。「○○家之墓」にあたる表記は、「○○家之奥都城」です。「都」の代わりに「津」の字を使って、「○○家之奥津城」と記す場合もあります。亡くなった方一人一人に戒名がつけられることはなく、生前の姓名の下に「之霊」「命」「命霊」「霊位」などが付けられます。

お墓参りの際はお榊を用意する

お墓参りと言えば、とりあえずお花を連想する方も多いでしょう。しかし神道の場合、お花をあげる習慣はありません。お花の代わりに、お榊(さかき)を用意しておきましょう。

お墓参りに行ったら、周りをほうきではいたり、雑草をとったり。ご先祖様への想いを込めて、お掃除する手順は同じです。墓石が汚れている場合は、柔らかいスポンジで磨きます。力を入れると傷が残ってしまうので、優しく丁寧にお手入れしましょう。

一通り手入れがおわったら、ろうそくに火をつけます。ろうそくは、仏式で言うところのお線香にあたるもの。火をつけるだけでよく、線香をあげる必要はありません。

お供え物と礼拝するときの注意点

神道では、亡くなった方は神様になったと考えられます。お供え物にあげるのは、洗い米・塩・御神酒といった「神饌」です。御神酒にするアルコール類には、厳格な決まりはありません。神社で売っているものがあれば、それをお供えするのが良いでしょう。

神様にごあいさつに行くのと同じなので、礼拝方法も神社式です。基本の動作は「二礼・二拍手・一礼」と覚えてください。二回おじぎをした後に、手を二回うち、もう一度深く腰からおじぎします。仏式の手を合わせる作法とは違うので、音をたてて問題ありません。

最後にもう一つ、注意点です。地域や風習によっては、独自の作法がある場合があります。地域の神社で聞いてみるといいでしょう。お墓参りに行くことを伝えれば、手順や持ち物を教えてくれます。亡くなった人を尊ぶのは、日本のすばらしい文化です。上記内容を参考にして、神道のお墓参りをしてみましょう。



園内のひとコマ
改葬の手引き
手続き・費用などお気軽にご相談ください
小冊子を無料進呈!

霊園・祭祀の基礎知識
お墓の選び方から法要・葬儀まで、霊園・祭祀の基礎知識をご紹介します。